人間世界という眠り

さて前回の手記
この現実があなた自身であること
そのことに気づくことが「目覚め」だといった

もちろん
気づかないままでいる「眠り」も
この現実はあなた自身に変わりはない

だがそれは現実に巻き込まれた自分という
「非力な主役」を
生き続けているということになる

それは「望みもしない世界」で
ひたすら戦い続けるということだ

ところが眠りに陥っている限り
己が眠っていることになかなか気づけない

そこで「眠り」そのものについて

つまり「どうして私は眠っているのか」について
その構造やプロセスを詳しく話していこう

 

あなただけの世界

たとえば
「スピリチュアルなんて信じられない」

「お釈迦さんやキリストが
偉人なのはわかるけど
彼らの言ってることは
とてもじゃないけど役に立つと思えない」

あなたはそう思っているかもしれない

それは確かにそうだ
あなたの言う通りだし
私も”あなたに”同意する

だけどもそれは
あなたの世界においてのことだ

よく話すことだけども

水は100度で沸騰するし
ものを手放せば落下する
5+7=12だろう

それらは紛れもない事実だし
誰がやってもその通りになる

この「誰がやってもその通りになる」こそ
科学的証拠といわれるものだ

 

科学が示すもの

ところで
水が100度で沸騰するとき
ものが落下するとき
5に7を足して12になるとき

それは何が起きているのだろうか

科学者たちは
これが宇宙の法則だという

これ以上疑う余地もなく
最も根源的な原理であると

つまり彼らは
大いなる法則を解明したのだと
胸を張るわけだ

現に”その通りになる”のだからね

だが本当に宇宙の法則とやらを
解明したのだろうか

それは潜水艦の小さな窓から
海のなかを眺めているだけではないだろうか

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