奇跡の泉

奇跡というものの
もっとも信じがたい点は
それが現に起こるということにある

絶体絶命だと思っていたときに
救いの手が差し伸べられたり
ありえない確率でシンクロしたりもそうだね

ところが私たちは奇跡に包まれていることを
わかっていながら常にそれを否定しているわけで

たとえばいまここに己が存在している奇跡を
信じようとせず
奇跡ではないものとして捉え直している

そしてそれを”現実”と呼んでいるのだけども
その人はなぜあなたのそばにいるのか
その毎日の風景はなぜそこにあるのか

そもそもあなたを取り巻いているすべては
自分で作ろうとしても
できなかったものばかりでね

次の一歩を踏み出したとき
そこに現れているすべてが奇跡なんだ

そうしてみれば
ありえない確率で何かが起こることは

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