勇気を持てば世界は変わる
「あるがままに委ねるとは
人任せに生きるというのとは
異なるので注意しておこう
たとえば昔に知人が歯医者で
自費による部分入れ歯を作ってもらったのだけども
それが出来の悪い入れ歯でね
歯科医はその入れ歯を調整するのではなく
知人の歯のほうを削ったり
無理やり脱着させられたがために
既存の歯もぐらぐらしてしまった
言ってみれば
注文した指輪のサイズが合わないからと
指の骨を削られたようなもので
知人は嘆きと不信感に見舞われたんだが
「どうせそのことを歯科医に言っても
言いくるめられる、だから言うだけ無駄だ」と
何も言わずに歯医者に通うのをやめてしまった
よってその出費と
入れ歯のために削られた歯を生涯抱えることになり
記憶から消し去るように努めていたわけだが
これは「あるがままに委ねた」ということではない
なぜなら歯科医がどんな存在であるかを
“自分”が決めてしまっているからだ
たとえば本当にそれは出来の悪い入れ歯だったのか
むしろ必要最低限の処置として
わずかに削る必要があったと判断したのかもしれない
つまり装着感は個人差があって当然ゆえ
お互いにディスカッションしながら
最適な解決へ進めていこうと考えていたのかもしれない
ところが知人は「あの歯科医はこう思ってる」という
まさに二重の思い込みによって
本来ならあるがままに展開していた世界を
封じてしまったわけだ
もちろんそのあるがままの展開でも
結局はその歯科医は腕の悪い人だったという
世界であるかもしれない
だがそれは自分の決めつけた歯科医ではなく
あるがままに現れていたその人の姿であって
しかしそうであるからこそ
その人が己の人生に現れたことの”本当の意味”に
気付けたりするんだ
というのは
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