ネジは世界を旅する
部分部分をいくら知ったところで
全体を知ったことにはならない
もっといえば
すべての部分を知っても
その全体を知ったことにはならないというのが
全体論(ホーリズム)の観点なんだけども
たとえば
各々の得意分野を持つ人たちが集まったとき
そこで生まれる何かは
それぞれの個性を足した以上の何かだったりする
つまりその全体として生まれた何かは
独自の性質を持っているわけで
集まった人たちをそれぞれ分析しても
その独自のものに導かれることはないわけだ
それは会社や家族という全体
恋人同士もそうだし
大勢の観客と主演者を含めた
スタジアムという全体もそうだね
そこには何か異質な力が満ちている
車の部品にしても集まって組み合わさったとき
個々の部品の個性の総合を
はるかに超えたものになるわけで
つまり自分ひとりでできることなど
たかが知れているし
目の前のその人ができることも同じく
たかが知れてるが
2人で一緒にやる何かは
その総和を超えたものになる
1+1は2ではなく
2以上のなにかになる
大きな力とひとつになる
心理学や生物学なんかも
この観点が土台となっていたりするが
しかしこの理解は
あなたの人生においても大事だといえる
たとえば目先の判断だけでは
その全体がもたらす恵みはみえていないのだから
なんでもやってみなきゃわからないということもそう
そしてなにより家族や仲間にしろ
愛や絆を信じて委ねるならば
その力の偉大さを実感できるということだからね
よって「全体は部分の総和以上である」と知ったなら
あなたは人生に辟易することはなくなる
なぜなら虚しさも悲観にしても
それは部分としての視野に収まっているゆえに
それ以上のものがみえていないだけだからだ
さて、このホーリズムというのはそもそも
部分を知っただけでは
全体を知ったことにはならないという批判から
生まれた考え方なんだけども
たしかにそうした批判の観点からすれば
「全体は部分の総和以上である」となるが
しかし以下のようにも言い換えることができるだろう
「部分の総和は全体以上である」とね
一見は反対のことを言っているようで
冒頭からの話を読み返してみれば
同じことを言っているのだとわかるはずだ
そしてこの”反対面”からのアプローチもまた
人生において重要な意味を持つので
よく覚えておく必要がある
逆説的アプローチ
話したように
単独では大したことができない小さな力が
他の小さな力と組み合わさるとき
1+1=2ではなく2以上の大きな力となる
これがどうして重要なのかといえば
たとえばあなたが何かを成し得ようとするとき
理想の実現でもいいし
会社で任された大きなプロジェクトでもいいが
当然その大きな実現を目指して挑むことになるね
ところがその大きな仕事は
いろんな要素が複雑に入り組み困難なものであって
もう手を着ける前から
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