日々

陸地がなくなって
海だけになった地球をイメージしよう

そしてずっと船の上で暮らしている

船の大きさは
いまのあなたの住まいぐらいかな

守りたい存在や大切なものだけが乗って
目的地もなく明日のこともわからない
そんなあてのない航海を続けている

広大な海洋では他の船をみたこともない

毎日変化する天候があるだけで
大雨の日は苦しめられてヘトヘトになるけども
貴重な水を得ることができる

遠い昔、まだ陸地があった頃は
会社やパートに働きに出ていた
貴重な給料をもらうために
労働や人間関係でヘトヘトになっていた

だがいまとなれば
本当にそんな世界があったのか確信がもてない

苦しみながら乗り切ってるのはいまも同じで
むしろ地球には最初から陸地などなく
大切なものだけが乗り込んだ己の船しか存在せず
社会という幻をみていただけかもしれない、なんてね

甲板には小さな庭がこしらえてあり
そこで野菜や果物が育つ
ニワトリもたまごを産んでくれる

オンボロの船だけどそうして
繰り返される日々を過ごしている

ときどきは透き通るような青空や
奇跡みたいな星の夜に感動した

甲板に大の字で寝そべって全身で味わった
そんな日もあった

船の中では笑顔があった
ちょっとしたドジを笑いあったりもした
誰かが病気になれば付き添って看病をした

そして眠る時はいつも
先の不安と祈りだけ

明日はいい日でありますように

だが船そのものがいつか沈んでいくのだろう

そのときなにを想うのだろうか

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