偽りの自分を崩壊させる
どうすれば自然に生きられる？人を気にせず、お金を気にせず、前髪を気にせず、将来を気にしない。つまり自然に生きるというのは自分を気にせず生きるということだ。気にするのは人でもお金でも髪でも将来でもない、自分を気にしているからナチュラルになれないのだ。
「自分を気にする」とはどういうことか。それは世間から相対的に作られたものを崩れないように必死で支えている様子のことだ。その場合の「自分」とは永遠の存在のことではない。年齢とともに重ねられてきた積み木のようなもの。いつもゆらゆら揺れていまにも崩れそうになってるものだ。
積み木は外からやってくる。
「こうしたら褒められた」「こうしたら良い人だねと言われた」「こうしたら可愛いねと言われた」そんな文字が刻まれたブロックが積まれて、塔のようにそびえ立っている。いわば「期待の塔」だ。
頭の中で響く声
塔は期待が積まれてできている。だから風に揺れるたびに絶望する。ちょっとしたことが気に障る。誰かの何気ないひと言がが胸に突き刺さる。「自分はもっと褒められてもいいはずなのに」「自分は頑張っているのに」塔の内部は明かりが差し込まない真っ暗闇、誰かが暮らしている気配はない。ではあなたはどこにいるのだろうか？
あなたはいつの日からか「嫌われたくない」という逃げ腰から、あえて主体性を持たない生き方に成り果ててしまった。自己同一性がなければどうなる？他人に合わせて、他人の意見に心を振り回され、生は惰性的となる。すると人生はその塔のように自分自身が不在のものとなる。1日中繰り返される頭のなかの会話は、あなたのものではない。ブロックに書かれた文字が塔の内部でこだましているだけだ。
Notes あなたの世界, あなたの正体, ゼロ, 世界を変える, 他者, 唯我独尊, 幸福, 生き方, 自己想起, 苦悩, 観念
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