使い捨てロボットが意志をもつとき-17

夏に川遊びへいくと、直射日光に照らされた石が火傷しそうなほどに熱くなっている。しかし冬には凍傷しそうなほどに冷たくなる。自然は強度の変異のありのままを私たちに現している。河原の石は文句も言わず「ただその通り」にある。

動物たちはどうだろう。サバンナに生息する草食動物のヌーは草や水をもとめて大群で3000キロもの旅をする。また愛らしい姿のコウテイペンギンは本来海で暮らしているが、繁殖期になると200キロもの距離をペタペタと歩いて内陸の繁殖地を目指す。その間、120日間もの絶食をしている計算になる。

私たち人間の観点からすれば、そうした動物たちの様子はときに癒され、そしてときに過酷な自然世界での精一杯な姿に悲痛な思いが起こされる。だが実際はその通りではない。私たちが「無意識的に引き出した思考法則」のなかにいるから、そのように思考してしまうのだ

動物の彼らの「移動」とは、本当は河原で熱くなったり冷たくなったりする石と同じであり、受動的なのである。つまりあるがままに存在していることの現われであり、すなわち「強度そのもの」の現われであるといえる。

そこには幸せや不幸もなく、悲劇があるわけでもない。人間が「自らの法則」を通じてそれを見ているにすぎない。もっといえば、ヌーやコウテイペンギンという存在も、そして河原の石も、それらの姿はすべて思考により映し出された「観念」である。実在のものではない。

気付かなければならないこと

だから逆転しなければならない。何かを愛おしいとか、精一杯の姿に感動するとか、そういう法則性に包まれているから動物たちの姿が現実として「現れている」のである。そこにあるものが、あなたに愛おしさや精一杯の姿を与えているのではない。あなたがその法則で存在しているから、それらはそこに出現しているのだ。

つまりあなたを苦悩させるものがあるならば、それはあなたの採用している法則により出現しているのであり、その出現したものがあなたに苦悩させているのではないのである。

「あなたが知らないこと」は、この世には存在しないということだ。この意味を深く理解しておく必要がある。

ゆえに私たちがみているのは、事実世界の強度そのもののであり、そして「快・不快」「幸・不幸」というのは、概念法則により定義されているものだということにすぎない。

大事なのは、自らが思考に支配されていることに気付かず、その法則にただ操られるがままに思考や感情に振り回され、そしてまた「どうしてこうなった」という後悔(これも法則)に、また「こうでなければならない」という焦りや不安(これも法則)に人生の自由を乗っ取られていることに気づくことである。

「望まない無意識」によって、現実世界がこのようであることに気づくことであるのだ。

幸せの法則

しかし繰り返し述べてきたように、無意識(=考える基準)をはね退けるということではない。人類が様々な思いや考えを蓄積させてきた「無意識の雲」によって、あなたは「思考として存在している」のだから、そこから離れるというのは、人間の世界を去るということを意味する。

苦悩や悲しみだけではなく、人々や動物との出会いや触れ合い、美しい自然の光景、楽しい気持ちにさせてくれる娯楽、様々な料理、さらには現実世界そのものを押し拡げてくれる学問的知識、そうした豊かな現実世界のすべてが無意識の雲に蓄えられている。

よって望みの現実というのは、いますでに採用している思考法則によって生まれた観念世界をどうにかすることではなく、別の法則を採用することによって実現する。

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