幸せな夢

人はある意味で早産で生まれてくる
だから動物たちと違って
自力で生き延びることはできない

生まれてしばらくは
目、耳、肌、鼻、舌から受け取る
バラバラの情報があるだけである

それは山の風景を固定カメラで
延々と映し続けている様子と変わらない

雨が降ったり陽が注いだり
風が吹いたり鳥が飛んでいたり
漠然とした自然の光景が
不規則に起きているだけ

生まれて間もない幼児はそんな様子にある
だから彼を「人間」だと
定義することはまだできない

そうして1歳頃になってはじめて
外部から入り続ける情報は
「自分」というイメージで統合される

つまり外部情報の同一化によって
自我がうまれるわけだ
以後はその同一化のプロセスを
追い続けることになる

それが人間という存在である

ここで注意しなければならないのは
大人のいまもバラバラの情報が
「飛び交っているだけ」だということだ

 

1.

ところでこうした自我成立の
プロセスを追ってみると
肉体の方が先だったことがわかる

つまり心が生まれる前から
体は存在していたということだ

それはどういうことだろう

あなたのその現実世界が生ずる以前から
体はあったということだ

しかもそれは母体から飛び出たことじゃない

母のさらに母へと何百年も何万年も
ずっとあなたは
連続してきたということである

人間の世界は思考(心)が見せているが
肉体は永遠だということだ

なぜ人生は有限に感じられるのか

それは流れ続ける川のうえに
30cmの定規をあてがって
その30cmという長さを自分の人生だと
決めているみたいなものだからだ

だが川はずっと流れ続けている

つまり人間が思考的に
その川をどのように見立てようとも
川の流れがあって
私たちの現実もそれに従属するしかない

あとでも書くが
その流れに「何を当てはめるか」が
人生の自由(創造性)となる

だからこの宇宙が本当はどんな姿であるのかは
五感は表象にすぎないゆえに
見ることも触れることもできないが
ただひとつ「動いている」ということはわかる

全体として動いている

その動きこそが
科学でいうところの「エネルギー」であり
宗教でいう「神」であり
哲学でいう「大いなる意志」となる

よって思考からではなく
その永遠なる肉体が
高次の意識への扉となるのである

あなたが生涯独身で
子どもを残さなかったとしても
それはまるで問題がない

世界で暮らす80億人のどこに
他人がいるというのかね?

そればかりか
自然も動物も空気や星々も
みんな健在してる

思考が分別しているだけで
すべてあなたと同じ存在であるのだから

 

2.

さて肉体が高次の扉ということだが
ここであなたは
ある無知に気づかなければならない

それは私たちはこの肉体が
本当は何をしているのか
まったくわかっていないということだ

そのことに気づくことが
扉を開くということにあたる

私たちは自分の腕が動いているとか
食べ物を食べたとか
呼吸をしたとか
そんな感じで捉えるけども

それらはすべて後付けの解釈にすぎない

「自分の体を動かす」のではなく
動いているなにかを自分の行為として
勝手に当てはめているだけでしかない

では「自由意志はないのか」といえば違う
なぜなら自由だなんだというのは
人間の思考世界のなかでのお話だからだ

いままでの己の人生がそうであったように
つまり自由意志とは「全体の動き」を
どのように捉えるかということであり

自分に強いている思考的な制限をやめて
つまり無意識による自動制御に気づいて
別のアプローチで再び思考的に捉え直すことにある

それが私たちの「自由」なのである

宗教やスピリチュアルですべては最初から
自由で満たされていると言われるが
それは実際に起きている「動き」は
私たちの現実とは何ら関係がないからである

容姿が綺麗ではないことや
貧乏であること

すべて思考的なものだ

あなたは綺麗でも醜くもない
金持ちでも貧乏でもない

「恵まれない状態」というのは
それ自体がそうであるのではなく
自分よりも恵まれているものを
心に生み出しているからそうなるのだ

すべては相対的なものであり
いわば錯覚なのである

 

3.

では重い病というのはどうだろうか

病を個人的なものとして
受け取っている限りは
その閉鎖された世界に閉じ込められる

死ぬかもしれないというのに
悠長な気持ちになどなれるはずもなく
自分が病気になったということへの
不条理を感じるしかない

だが病気を患うというのはなんだろう?

車椅子になっても
寝たきりになっても
余命が宣告されても

それはこれまでの人生と
何が違うというのだろうか

もしここであなたが
「もう自由じゃなくなるから」
という理由をあげるならば
それはこれまでも
自由に生きていなかったということだ

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  1. ushi より:
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    • 涅槃の書-自分 より:
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