世界を自在に創造する

エレキギターを弾く人なら知っている話だが
弾いていないとき
ノイズが常に鳴り響いている
弦に触れていても
アンプのゲインを上げれば
ノイズがわかるだろう
弾いているときは
鳴っている音に消されているだけであり
やはりノイズは響いている
音が立ち現れたから
ノイズが消えたように錯覚するが
それはずっとそこに在るのだ

あなたが日中に目覚めているとき
熟睡の時を意識の裏側に察すれば
現実が熟睡の上に発生していることを悟る

つまりノイズの上にサウンドがあるのだ
以前記事にしたように
大雨の車内で誰かとの会話を録音する
意識は会話に向くから
あなたの「そのとき」は会話が世界にある
だがあとで記録した内容を聞くと
再生されるのは怒号のような雨音だけだ
あなたは確かに会話を鮮明に行っていた
そんな凄まじい雨音など意識していなかった
だが雨音はずっとそこにあったのだ

思考が消滅する唯一の間、それが熟睡だ
時間も思いも記憶もなく
ただ漠然とした「空」がある
それは認識ができるものではないから
そうではないとき、つまり目覚めているときに
「熟睡」があったと察することになる
ギターの音が止んだとき
何も立ち現れていないとき
それが「あったんだ」と察する

ここまでが第一ステップだ
現実の中で例えやすいものをあなたも探してみなさい

では本質に沿った話をする

言葉を発することを止めれば沈黙がある
だが言葉を発しているときにも
ずっと沈黙がその土台にあるのだ
口を閉じれば
ただそれに意識を向けやすくなっただけで
ずっと「沈黙」は続いている

あなたがその場でくるくると廻ったり
右や左へ進んだりするとき
その認識を成り立たせている「沈黙」は
ずっとそこにある
あなたの内奥からずっと眺めており
それは1ミリも動いていない
あなたが動いているという認識に囚われているから
それを立ち現せている「沈黙」を忘れてしまう
世界のどこへ旅行に行こうが
部屋で逆立ちをしようが
どんな行為をしていても
あなたの内奥にある沈黙は何も変わらず
そこに在るのだ

現実を物体化してみるのは良いことだ
あなたが「現実」を物体として見たとき
その物体を浮かべている空間を
垣間見ることができる

物体を四角いキューブのようなものにしてみようか
あなたの五官が認識する現実という物体が
いま目の前にキューブとして浮かんでいる

イメージしてみなさい
あなたの生活、状況といった世界が
目の前でキューブとして浮かんでいる

これが抽象視点の最上位に近い感覚
そのときあなたは完全な俯瞰で世界や生を見る
あなたの「一生」は完全な「ひとごと」
あなたにはまるで影響のないドラマが
目の前のキューブの中で起こっている

重要なのはキューブを浮かべているその背景だ
無とか空とか呼ばれるエリア
絵画が描かれた、用紙そのもの
熟睡のとき
生まれる前、死んだ後、
あなたのいま忘れていること
あなたがいま認識していない場所の光景
あなたの知らないもののすべて
スピリチュアルでいわれるところの沈黙、静寂

常にそれはそこにあり
何かが発生するから見えにくいだけで
昼間の星空のように常にそこにある

このように紐解いていくと
あなたの世界のすべてのものは
たったいま、そこに全部あるのだとわかる
ギターの音で見えなくなるノイズのように
あなたが何かに向けた意識により
他のものは影となっているだけである

あなたが日中に「熟睡」を悟るとき
現実は夢、幻だったと気付くだろう

だけども「現実があなた」
それからは離れることはできない
認識が現実であり、
認識があなたそのもの
「あなたという概念」は「現実」という枠組みとの
ワンセット、つまり同じものだ
あなたの意思や心が現実を成り立たせている
エネルギーの発生源は「沈黙」という場である

そのエネルギーこそがあなたの本性
それはつまり、
“あなたはあなたの中で生きている”のだよ
だから何が起ころうが
どんなドラマが展開されようが
何の心配もいらない

そして現実化という物体を発生させているのは
他でもなくあなたであるから
好きな現実を自在に創造できる
「引き寄せ」でも「ポジティブシンキング」でもなく
ただ単に、あなたがそうならばそうなのだ

キューブを浮かべ、それを眺める
事実「それ」はそのようなものだ
これを忘れずに覚えておきなさい

釈迦は
「真理とは線香がフッと消えた状態と同じ」と説く
それは確かにそこにあったはずなのに
何もないという違和感
何か大切なものを無くしたとき
何か大切な時間を失ったとき
あなたは釈迦の話が理解できるだろう
理解できても
そこには妙な虚無感が残る
確かにそこにあったのだ
だがいまは何もない

そのようなドラマが浮かぶ空間に
「常に鳴り響いている沈黙」がある

我々は沈黙なのだ
言葉の意味に囚われてはいけない

沈黙とは、
ただ漠然とそこにある「自然」、
そのように記そう

 

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