その不幸の中で自由になる

不幸を泳ぎなさい
またこの話だよ
あなたにいま一番必要な理解だから
ここに記されている

自分が不幸な状況にいる
そんな世界にいると実感するとき
あなたは解決を探す
または自暴自棄になる
あらゆるネガティブに襲われ
世界は灰色に染まる

時間の経過すらも無情に感じ出し
何も手に着かない
ただ焦り続ける
早くどうにかしないと
大変なことになる
繰り広げられる未来への妄想
ダークなヴィジョン

さあどうする
あなたはその「問題」を解決しようとする
その不幸は生まれ持ったものかもしれない
ついさっき発生したものかもしれない
過去の過ちで負った責任かもしれない

あなたはその不幸がある限り
自分自身が自由になることはなく
決して幸せになれない
そのように感じている

さあどうやってその世界を抜け出そう?
いろいろ面倒な手続きをクリアするのかね
策はないこともないのだろう
ただ選ぶことのできる手段が
どれもまたあなたに不幸を与える痛みでしかない
だから不幸なのだ

 

不幸の中で自由になる

これを覚えておきなさい

あなたにとって最高の選択とは
そこから出ることじゃない
そこに残ることなのだよ

では一生不幸な世界に閉じ込められるのか?
その通り
それがあなたの人生のすべてだ
だからそこに存在しなさい

その不幸の中で
自由自在性を備えなさい
あなたはその中で息をする
その中で自在に泳ぐ
自分の足で大地に立つ

あなたがそのフィールドそのものになるとき
そこから不幸は消える
それもパッと消える
その一瞬
何かに包まれているような
感覚があるかもしれない
その瞬間を覚えておきなさい

だがまた現実に引き戻されるだろう
ネガティブに襲われ
気を紛らわそうと何かに手をつけて
今日も不幸から目を反らそうとする

いいかい、不幸はその人生じゃない
あなたが自らを不幸にしているのだ
これはポジティブシンキングではない

 

物理法則がなくなる

大事なことを書くが
期待を持たないように読みなさい
「そのようにしよう」としたところで
あなたは何も気付けない
目の前のエサが別のものに替わるだけとなる
だから注意して読みなさい

いわゆる「新しい次元」は
物理法則が完全に無視される
例えば自分と同じように
他人にも時間や生活があるとか
そういう「何がどうだ」という事柄
その観念自体が消え去る

だから他人が消えるのではなく
他人がいるというあなたの認識が消える

実際にそこに入るとき、
入っていたと気がつくのは
そこから出たときだ
つまりこれを書いている私は
「いまここ」にいない
感覚として表現することも
それは決してパーフェクトではない
そういう言葉や表現、体感などが
生み出されるすべて
その満たされた水の中のようなもの

距離感も失われる
すべての風景がすぐ近く
もう近くとかそういう認識を超えたすぐ側に
すべてがあるようになる
言い換えれば
自分がそこに溶けてしまったような感覚だ
本書でよく記述する表現のように
奥行きのない一枚の絵になる

そのとき時間が消える
空間と時間は同じものだ
ただ、ドンと存在性のみがある

 

新しい次元

もちろんこれも記憶の錯覚
言葉で表現している時点で
これを書いている私は
記憶を読み込んでいる

なんでもそうだが
あなたは目の前にあるものを認識するとき
記憶からそれが何かということを引っ張り出す
他人を見ても社会を見てもそう
わざわざ自分なりの解釈を読み出してしまう
これが幻想だ

いつも「あなたなりの記憶」を見ているのだ
「思い」が形成したイマジネーション
物理的な法則やその関係性は視覚の錯覚だ
あなたは何かを見るとき
そのものを見ていない
なぜならば
そこには何もないのだよ
ここが真実だ

だがあなたは誰かと会話をしていると思い込む
あなたはそこに椅子があると思い込む

眠りに落ちるとき誰かと一緒にそこに入るのかね
何かを持って行くこともできない
これは死も同じ
そして「いま」という記憶を超えた次元も同じ
常になにもない

なにかあるという
観念がない

そこに椅子があるが
椅子と認識することがなくなる
「椅子がある」すら超えてしまう
じゃあそれはどういう状態かといわれれば
それも答えようがない

木の葉から落ちた水滴が湖に融合するように
それまで備えていた水滴というアウトラインが
どこかに消えてしまう

今にあるとき
金持ちになりたいだとか
望みを叶えたいだとか
そういう発想もなくなる
そこに全部あるからだ
それを知ってしまう
なにもないゆえに
すべてあることになる

水滴はなかったが湖だった
ということだ

それが「新しい次元」とか
そんな陳腐な言葉で括るのも笑い話だが
あなたがその同じ場所
その同じ状況、環境にありながら
まったく違う世界に変わるわけであり
それは確かに次元が変わったと表現するのが
物理世界ではベターなのだろう

端的にいえば「思い」だよ
思いが消える
あなたの個的な思いがスッと消える

だから不幸であるなら
それはそう見えているだけだ
己の思いに騙されないようにしなさい

 

神の国の門をくぐる

もうひとつ残しておくよ

あなたは誰かと比較して
自分が不幸だと定義する
だが他人はいない

あなたが作り出し続けている
それはあなたがそこから逃げたいと思うほど
その望みというカタチで世界に登場する
すべての望みは叶っている

あなたは自分の
頭の中の世界を生きているのだ

見えるもの
聞こえるもの
触れるもの

それらはあなたの空想
あなたは頭の中にいる
だからこのブログも
ブログという概念も
あなたがご存じの通りに
ここにあるのだ

すべてあなたが作り続けている
あなたは自分の頭の中にあるものに
新しい興味を持ち
ワクワクしたり辛い思いをしたり
そんなことを繰り返している

あなたが本当は個人ではなく
全体であることを理解しなければ
何もわからない

そして矛盾しているように聞こえるだろうが
他人はいないが他人はいる
だがそれはあなたの知っている「他人」ではない
またあなたとは別の世界だ

彼も同じように不幸の世界にいる
そして彼の世界にはとても幸福そうなあなたが見えている
だが互いに実在はしない
ずっと夢を見ているのだ

その夢を見破りなさい
簡単だよ

その不幸だと思っている世界に残る
そう決意しなさい

出ようとするのではなく
そこに残るのだ

あなたが不幸そのものになれるとき
不幸は一瞬で消える
そうしてあなたはその世界をモノにする
神の国にいるだろう

 


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  1. aki15 より:

    私は過去様々な事から逃げ続け対人恐怖症になり実家で引きこもり状態になってしまいました。年齢的にも将来への不安や周りの人々との軋轢で非常に苦しい日々です。何もやろうとする気力もわかずどうしたらいいのかも分かりません。このまま何もせずただ耐えてひたすらこの不幸のなかにいればいいのでしょうか。

    • 色即みっちゃん より:

      俺の弟も長い間、対人恐怖症で
      まったくあなたと同じ状態だよ…。

      自分の世界は自分で創っている…。
      まずそれは理解しないといけない…。

      他人を意識しているのは誰?
      自分は駄目だと思っているのは誰?

      この先も…。

      自分は動けないと思っていれば、
      それは動けないままだろう…。

      自分は大丈夫、まだまだやれると思えたならば
      全ては消滅するよ…。

      今は動かないでも大丈夫な状況なのかも知れない…。

      だが、いずれは動かないと駄目な状態も必ずや訪れてくるよ…。

      そのようになっているのだよ…。

      この世界はね…。

      それが愛と感じるか、
      残酷と感じるかも自分次第なのだよ…。

      少しずつ自分ができることをやっていくと良いでしょう…。

    • 色即みっちゃん より:

      あなたが今ここに悩みを書いた…。

      それは、あなたの中に変化が訪れている証しだよ…。

      動けないなどではなく…。

      動きたいの現れなのだよ…。

      動けば良いよ…。

    • ワモノ より:

      俺も同じような状態だから気持ちは分かります。
      最後の文からは色即さんも言ったように「動きたい」を感じました。

      俺も動かないとなあ、今のままじゃ駄目だよなあと思いつつ動いてません。「動けない」でも「動きたくない」でもなく「動かない」をだらだらと続けてしまってます。同じ毎日の繰り返しのなかで状況が好転するのをただ待っているだけ。「餌を待っている鯉」から何一つ脱却出来ちゃいない。動いた結果、また人と接して自分が勝手に傷付くのが怖いから何も無いけど傷付くことのない毎日をただ繰り返しています。

      シンプルに「動く」を選択するだけなんだと思います。分かってはいるけどめちゃくちゃ怖い。動きたいという思いがある以上、「動く」が流れなんでしょうね。「動かない」という選択をしてみてもこの二択は迫り続ける。ずっと付きまとう。「動かない」は抵抗だから。ちゃんと流れるまで現実を伴って二択を迫る。

    • aki15 より:

      色即みっちゃんさん
      ワモノさん
      ありがとうございます。

      ここ最近長期間続けて来た現在の状況にいよいよ耐え切れなくなり、この涅槃の書に辿り着き藁をも掴む思いで書き込みさせていただきました。

      ここに書かれていることも頭ではなるほどと理解出来るのですが、他人は自分などとはとても思えず延々と訪れる不安で身体もおかしくなり辛いです。

      でもここに書き込みをしたことで少し落ち着きました。ここに居られる皆様に比べたら私など大したことはない悩みかもしれませんが。

      不幸そのものになるということが今はまだ分からないのですがこのままただ待つのもまた動くのもどちらも怖いです。

      現実を伴ってその時に二択を迫るですか。いずれにしろ辛いですね。

    • 色即みっちゃん より:

      akiさん…。ワモノさん…。

      あなた達は大丈夫だよ…。

      一歩だけ歩いて下さい…。

      全ての眼を閉じて…。

      成功とか失敗とかは無いのだよ…。

      どう歩んでいくか…。

      だけなのだからね…。

    • aki15 より:

      色即みっちゃんさん

      …失敗とか成功はない。どう歩んでいくか…

      もちろん少しずつでも歩んでいきたいです。

      あなたが不幸そのものになれるとき
      不幸は一瞬で消える
      そうしてあなたはその世界をモノにする
      神の国にいるだろう

      この状態になるにはやはり改善するための何かしらの行動が必要ということでしょうか?

    • 色即みっちゃん より:

      運動会の徒競走の前にドキドキした記憶があると思う…。

      その状態につかまっているのだよ…。

      走りだしたらドキドキはなく無心だよね…。

      それだけだよ…。

    • aki15 より:

      色即みっちゃんさん

      「運動会の徒競走の前のドキドキ」

      確かにそういう感じもしますね。
      子供ですら怖いとエゴか激しく訴え抵抗して来ますが、少しずつ動けるエリアを増やし私のこの強固な思い込みを変えていきたいです。

      何度も逃げかえる羽目になりそうですが。

    • -自分- 涅槃 より:

      aki15さん

      世界はあなたの心の中そのものだ。どうしても嫌いな人がいるだろう。受け入れられない人がいるだろう?それはあなたの一番醜い面がそこに現れているだけだ。つまりあなたがその人を受け入れるには、自分の中でその種を探す必要がある。

      いいかい、その人を認識できる以上、それはあなたの中でそのように変換しているということだ。それが青に見えるならば、あなたが青に見ているということだよ。その人は青ではない。無色だ。

      つまり世界には何の責任もない。その人には何の原因もない。彼らはただありのままに生きているだけだ。あなたが彼らの頭から青いペンキを振りかけているのだよ。自分の中に原因を探しなさい。

    • aki15 より:

      自分さん
      ありがとうございます

      そうですね。
      私の中にある醜い嫌っているものが他人という鏡を通して写る。
      自分はそんなんじゃないと心の奥にしまい込んで見ないようにしている気がします。

      どうも幼少期の経験から大人も子供も信用できない恐ろしいものだという認識があります。
      この強い思い込みを少しずつでも手放していきたいです。

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