すべてがあなたであるというのに

部屋の壁に抱きついて
「ありがとう」と伝えてみよう
その壁もまた
“あなたの物語”を演出してくれているのだから

つまりあなたの見ているすべて
あなたの五感で感じるすべてが
「あなた」なんだ

あなたとは、その感じるすべて
それでできている

ワンネスや統合意識などというのは
結局のところ
そのすべてがあなただということだ
そのどこに苦がある?
そのどこに求めるものがある?

ごく当たり前の前提にある「そのこと」が
損得勘定や劣等感や存在意義などという
つまらない自我でみえなくなっている

そこにあるすべてが自分だったのに
起こる出来事の流れが自分であるのに
なぜ思考に飲まれて抵抗するのか
くだらないことだ

常に死んでいると思うといい
事実、瞬間ごとにあなたは死んでいるのだから
見たもの、聞いたもの、触ったもの、味も匂いも
そのすべてに「ありがとう」しかない

すべてがあなただったことがわかるだろう
五感で感じるそのすべてがあなた
言いかえれば”体験してるもの”こそがあなた

つまりこのすべてがあなたなんだ

 

 

 


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