自己管理の法(7)

自分を知ること
それはあなたのその状況を
完全に把握するという意味だ

自分を信じるとか
先はどうにかなっているはず、とか
人生をそういう「賭けもの」にしてはいけない

確かに神仏に身を委ねる
大いなる意識に委ねる
それらはそれでいい

だが肝心の神仏やら意識やら
それが何なのか理解できていないところに
委ねるのは間違えている

なぜならばあなたの演出満載のイメージだけの
都合の良いものが「それ」となるからだ

そうじゃない
委ねる先とは目の前にあるその「いま」だ

単にいまの状況を知ればいい
それだけであなたが抱える不安の大半は解消する
これはお金、恋愛、健康、人間関係など
あらゆるものすべての話だよ

「見る」が返すものは「見る」だ

ただし不幸を見れば、幸福が見えてしまう
つまりあなたは自分が不幸と「見ている」から
その影である幸福がチラチラと「見えてしまう」のだ
それは「見える」を超えられない
手を伸ばしても決して掴むことはできない
「不幸を見る」に対して宇宙が返すものは
「幸福を見る」だからだ

だから状況を知っているつもりでも
それをただ「見ているだけ」ならば
何も変わらない

もっと深く、その状況に入っていくのだ

お金に関して不安があるなら
今の持ち金や残高を見るだけじゃなく
どんなペースで減っているのか
いつどこでどれぐらいの支払いがあるのか
今週はいくら調達すればそれがクリアできるのか
その金を調達するにはどんな方法があるのか

さらにいえば
自分にとってお金とはなんなのか
その概念の形成要素
そもそもの存在理由から
紙幣や貨幣の材質、重さ、製造プロセスに至るまで

あなたを苦しめる「お金」というひと言には
様々な要素や概念の組み合わせがあることを知りなさい
ひとつの物事をどんどん細かく砕いていくのだ

この世界は曼荼羅

すべてが原子の構成でできているのは
知っているだろう
それは物質だけじゃない
「物事」もそうなのだよ

前回にも伝えたとおり
あなたはエネルギーの循環を
「カタチ」として捉えたり
「出来事」として捉えたりしている

そしてその「幻想」は
さらに様々な小さな幻想の組み合わせにより完成される
曼荼羅はそれを表している

いくらでも細かくしていくことができる
大切なのは小さな幻想を
どのような組み合わせ方で
大きな幻想にしているかだ

あなたのレシピ

野菜にガソリンと泥水を振りかけて
あなたは「料理というものはマズい」と言う
そうである限り「料理」は苦痛となる
誰かに「料理を作ったから食べて」と言われる度に
あなたは苦痛を感じるようになる

だが別の人は料理が「楽しみ」という
それは料理という幻想に
それぞれの組み合わせパターンが違うからだ

だからどんどん細かくしていくのだよ
すると料理という概念に
「ガソリン」「泥水」が含まれていることに気が付く
それを取り除けば
あなたも料理が「良いもの」に変わる

「お金」がなぜそんなにもプレッシャーを与えるのか
これもあなたなりに組み合わせているパターンがある
徹底的に分解しなさい

マインドマップ

マインドマップ(要検索)を作ってもいい
センターを「お金」にして
形成する要素をどんどん枝分かれにして書いていく
もちろんあなたの意見、思想を書くのだよ

お金→欲しい→なぜ?→物が買える→なぜ買う?→etc..
怖い→減るから→なぜ?→etc..

「お金」などの概念は
あなたの現実では大きな幻想のひとつだろう
だから構成要素もとても多くなる

至ってシンプルだ
あなたが気にかけていることほど
小さな幻想が膨大に連なっている

銀河のようなもの
大きな銀河はそれだけ星の数が多い
宇宙はあなたの心の中そのままを
可視化している

紙のサイズが許すなら
派生した枝分かれから
何の支払いがあって
それはいつ、いくら、という大きな枝に始まり
その支払いとはそもそも何なのか
そんな風に繋いでいく

吐き出すように「お金マインドマップ」を書いたら
その幻想をネガティブにしている要素に
マルをつけるなりしてピックアップする

お金の正体

そこまですれば
あなたは「あなたのお金」を知ったことになる

お金とは、あなたの思っていたものとは
かけ離れていたものであることがわかるようになる

実体もなく、それはどのようにも捉えることができ
それゆえに、とてもトラップ的であり
苦しいと見ているときは
そのように見えていただけなのだと
あなたは知ることになる

つまりそのマインドマップという一枚の紙切れに
あなたは翻弄されていたことを知るのだ

そうしてあなたは
お金に対してアンデファインドとなる

ちなみにお金だけではなく
地位も名誉も恋愛もなにもかもが
同じ結果に辿り着く

もちろんあなたの「小さな幻想」を
すべて書き出す必要があるがね

とことん不幸になってみる

スピリチュアルの教えでよく言われる通り
ネガティブから抜けるには
ネガティブに完全に漬かることだ

だから不幸を脱したければ
自分が不幸だとチラ見をするのではなく
もっと不幸になることだ

あなたが不幸になるとき
同時にあなたは幸福になる

覚えておきなさい

幸せになるためには、まず不幸になることだ
それが唯一の方法である

宇宙は「なる」ことに対し
同じく「なる」を返してくる

それは不幸が不幸を返すのではなく
不幸というコインの半分を捉えることで
もう半分の面を返してくるということだ
宇宙は完璧主義なのでね

つまりあなたが不幸という言葉を言うとき
それは幸せとの比較がある

だから不幸になるときは
幸せがすぐそこにいるのだよ
その2つが合わさって
その二元性はDoneとなる

捉え方=いま=タスク

さて、今回マインドマップを例に挙げた細分化だが
その細かくしたひとつをタスクという
それが行動であろうが物体であろうが
エネルギーをそのように捉えているだけだから
元は同じものだ
だからすべて「いまここ=タスク」でいい

マインドマップや自己管理を紹介した本は
なぜ不安やストレスが軽減されるのかについて
科学的な立証を参考にしている
それ以外に証明となる基準がないからね

だが科学ですら
あなたの捉え方で様々な変化を起こすのだ
だから自己啓発書などが
その枠を出られないのだよ

あそこまで具体的な実践を書いても
多くの人の人生は何も変わらない
ただ期待という可能性を見ただけだ
本が埃を被るころに
その期待も埃を被っている

すべてはあなたの主観
世界はあなたの捉え方ひとつで出来ているのだ

観念を破り捨てる

さて、そうして描き上げたマインドマップ
その1枚の紙を破り捨てれば
すべては自分の手のひらの上にあったことが
理解できるようになる

自ら作り上げてきた幻想
あなたは自分で檻に入っていたのだよ


Notes, タオ, マインドハック

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