何事にも動じなくなる方法

もしあなたのその目が無機質なもの、
カメラのレンズのようなものだとしよう
あなたの目は硬質なレンズだ
そのように思い込んで
世界を眺めてみなさい

するといつものように
視界に同化した世界ではなく
視界をさらに一歩下がった視点
つまりいつもと違う様子を
見ていることに気が付くかもしれない

そのまま維持していると
眼球はキョロキョロと動かないことに気が付く
そして映る対象にこれは○○であれは○○で‥と
判断を下すこともない
漠然と視界が広がっていることがわかる

意味を与えない
いわゆる一瞥というものだ
言葉を捨てた視界
自己観照のエリアだ

これを備えるようにしなさい
あなたがそのエリアから視界を眺めるとき
「いま」に入っているからだ

言葉を捨てた視点
ただあるがままにあるという
その世界を見ているということ
見えた何かに対する感情もない

その視界のまま家族なりと話してみなさい
あなたは自分が変だと思うだろう
なぜなら全く目を反らすこともなく
相手を見据えているからだ

いつもならば
相手から受け取る印象に合わせて
あなたは違うところを見たり
間を取ったりしていた
だが観照のエリアから世界を見るとき
あなたはそれをしない

あなたはいつも相手に囚われているが
今回は違う
あなたは動じない

しかしマインドとノーマインドを
行ったり来たりするだろう
相手に変だと思われてるんじゃないか、とね

大丈夫、日頃のあなたの方が変なのだ

明日は外でもやってみなさい
会社、学校、交友、買い物
歩いているときでもいい

あらゆる場所で
「この目はレンズだ」と想起しなさい
目は本来無機質なものだ

いつものあなたは目と感情を繋げている
だから世界が正しく見えていない

心が強いと言われる人や
何事にも動じないと言われる人々
彼らの多くは一歩下がったエリアから
世界を見ているだけだ
別に強いというわけではない

すべては流れていく風景
彼らはごく当たり前に物事を見ている
それに過ぎないのだよ

 


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  1. ONEPOINT より:

    自己観照は慣れるまでが大変ですが慣れてしまえばそれが当たり前になってきますね。
    自分がいかにあっさりと思考や感情と同一化してしまうのかよく分かります。

    • 自分 -涅槃- より:

      >>ONEPOINTさん
      自転車のようなものだ
      意識をするから意識が起こる

      ただしそれがあなたの現実に染みつくまでは
      「そうではないという現実」を溶かす必要がある

      例えばギターがうまくなりたい
      だがなかなか上達しない

      それは「うまくなろう」ということに
      意識を向けているからだ
      そうではなく
      真逆にある「弾けない自分」という
      “常識”を捨てることだ

      そうして知らぬ間に上達している

  2. 普通さん より:

    >>自転車のようなものだ
    意識をするから意識が起こる。<<

    すみません。「練習中」です。
    私の自我意識というより「無意識」が
    意識してるようです。

    • 普通さん より:

      一般的な現実感、価値観忘れて妄想120%全開ならば…。
      「わからない」から。

      無意識的にも意識的にも中2要素で胸熱くできる自分もいるのは自覚できる。だけどそれは「格好いい部分」しか見ずに済むから。これ今の普段、認識してる現実だったら「こんなカッコいいものではなく逃げ回り泣きまわり心臓常にバクバクでホッとする時間が大切で大事で仕方なくなるだろうな」というのは解るから。

      だけど「刺激が強い分」優しい方面は「ほんわか」だから受け取る波長も軽いし脆くて、はかない。すぐに重力の強いヘビーで刺激の強いのに惹き込まれてしまう。

      私一人の世界だからといっても、「どっちがどのような形ででてくるの?」と思えば臆病なエゴが歯止めきかせてるブレーキかけてるような所もあって。2次専門、または仕事上のゲーム事みたいな形の戦いならともかく…と、こんなん妄想、妄想、考えるだけ無駄。さあ、なんか役立つ資格や職探しでも…。そして就職情報誌眺めながら「厳しいなぁ…。リクルートでないけど就活はまさに戦争だな」と例えに使ってしまう。まあ例えの範囲程度なら成長促す面もあるくらいに捉えられるのですけどね…。
      苦しいですよ。結構。練習中でも、たまにパパのご褒美言葉や「飴ちゃん」落ちてないかなぁ…。

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